社会人になってビジネスに携われば、段取りを考えながら仕事を進めることになります。
どのような職種や業界に就いても、業務に締め切りや期限はあり、一人で複数のプロジェクトや工程を抱えるシチュエーションも増えるからです。
段取りもなく場当たり的に仕事すれば、失敗するのは目に見えています。そして個人だけでなく会社の信用も失いかねません。
この点において最も重要なことはどれだけ早く精度の高い優先順位を組み立てるかということです。まさに段取りの要とは、優先順位の決定そのものであると言えます。では具体的にどのように組み立てればいいのでしょうか。
結論から言えば、組み立てる際のキーポイントは時間の見積りにあります。
仕事には難易度や緊急性、重要性、予算など様々な要素が絡んで来ますが、業務に締め切りや期限がある以上、時間的要素を無視するというのは現実的ではありません。まずは全体の時間を見積って、各工程への時間やペース配分を決定することから始めるのがベターでしょう。その際には、過去の経験値から割り出す方法もありますし、緊急性の高い案件であれば優先度低い別の工程やタスクをカットして、引き算の思考で割り出すこともあります。
また大型プロジェクトのように複数のチームや会社が関われば、各工程やタスクを総計する足し算の思考で割り出すこともあります。
いずれにしても、的確な優先順位を決定するためには、まずは時間の見積りをすることが重要といえるでしょう。